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【レビュー】もしも一年後、この世にいないとしたら。何を思いますか?

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一年後も今と同じような日常生活を送っていると思いますか?
私は、その日常がガラガラと崩れる経験をしました。

「急性骨髄性白血病」

私は2017年8月、この病気を発症し、それまで普通だと思っていた生活が一変しました。
私はリアルに「もうすぐ死ぬかもしれない」という経験をしたのです。

今年、お正月に本屋で見つけた本、
もしも一年後、この世にいないとしたら。
速攻手に取って購入しました。

もしも一年後、この世にいないとしたら。
あなたは何を思い、どう行動しますか?

精神腫瘍学からの観点で書かれた本。

もしも一年後、この世にいないとしたら。」は、特に大病した人やその家族には突き刺さるタイトルなのではないでしょうか。

これは、精神腫瘍学(サイオンコロジー)のドクターが執筆している本です。

精神腫瘍学とは、がん患者さん専門の精神科医および心療内科医のことです。

~本の冒頭より引用~

サイオンコロジーというのは私も前から知っていて、私がよく知る看護師さんからも
「穏やかにゆったり過ごしてね、心の状態は必ず身体に影響するから」
と言われています。
「病は気から」というのも事実であり、実際、いっぱい笑えばNK細胞ががん細胞をやっつける!というのも学術的に証明されています。

なので、このタイトルを見ただけで、これは死ぬ準備のための本ではなく、生きるための本なんだ、と直感でわかりました。

店頭でちょっとページをめくってみたら、一番最初のページに

僕が死を考えるのは、死ぬためじゃない。生きるためなんだ。
アンドレ・マルロー(フランスの作家)

と書いてあります。

おぉまさに!私が思った通りの内容が書かれているに違いない!

これが、即購入した理由です。

読む前に、先入観を持たずに考えてみた。私なら・・・

もし一年後、この世にいないとしたら、私なら・・・
やりたいこといっぱいあるけど、それらを全て捨てて、大切な人達と会うかな。
そして出来る限り家族と一緒に過ごす。
とにかく、大好きな人達と一緒にいたいと思います。

白血病を宣告された時も、何をするよりもただ息子と一緒にいたいと思ったから。

今もやりたいことはたくさんあります。
友人と約束した、イースター島への旅行。
豪華客船に乗って旅行に行く。
天の川を見たい。
趣味のハンドメイド、まだまだたくさん作りたい。
でも、一年後にこの世にいないとしたら、それらは私にとってまったく無意味なものになります。
ただただ、出来る限り大切な人との時間を大切にしたいと思うのです。

5つの心の変化

本の中では、残された命が短いと宣告された時、人の心には5つの心の変化が起こり得ると言われているそうです。

5つの心の変化

  1. 人生に対する感謝→今日一日があることに感謝する
  2. 新たな視点→そのうちやればいいと先延ばしにしていたことをやるようになる
  3. 他者との関係の変化→家族、友人などから手を差し伸べられる体験により人の暖かさを知る、大切な人との時間を優先する
  4. 人間としての強さ→修羅場を超えて強くなる
  5. 精神性的変容→人間を超えた大きな力を感じるようになる

この全てが起こるというわけではないそうで、そこは人それぞれらしい。
私は白血病を宣告された時、どうだったかな?と振り返ると・・・

白血病体験によって私に起こった変化は、自覚していることで言えば、
人生に対する感謝」「他者との関係の変化」だけかもーー!!

今ある日常がどれだけ幸せなことか。
それが崩れたことで、何気ない普通の日常がかけがえのないキラキラしたものに思えるようになりました。
そして周りの人の優しさに触れて、私も人や社会の役に立ちたい!と強く思うようになりました。

ブログなどで白血病を公表したのも、誰かの気持ちを少しでもラクにすることが出来るなら・・・という気持ちからだし。

でも、先延ばしにしていた断捨離や片付け・整理整頓、結局退院から2年近くたった今もまだほぼ手をつけてない。
人を超えた大きな力?スピリチュアル?的なものは、ほぼ信じてない。

ただ、「人として強くなったね」と友人に言われたことがあるので、もしかしたら修羅場を超えて強くなった部分はあるのかも。自覚ないけど。

5つの起こり得る心の変化の中で、なぜ、私はたった2つだけしか変化が起こらなかったのか。

私は、確かに大病をしたけど、1年後にこの世にいないかもしれない、と思ったことがなかったからかもしれません。
絶対に完治する!としか考えてなかったし、完治すると本気で信じていたから。
その時は、「もしも一年後、この世にいないとしたら」と考えたことがなかったから。

目からウロコの視点・・・今の自分を振り返る。

この本を読んで、「こんな視点があったのか!」と目からウロコだったのが、

もし一年後、自分が病床に伏していると仮定したら、今の自分を振り返る際に今の生き方を後悔しないか

というところでした。

今から一年後のことを考えることはあっても、一年後に今の自分を振り返った時どう思うか?なんて考えたことなかった!

多くのがん患者さんは、命の期限を宣告された時、本当にやりたいことを先延ばしにしていたことを後悔する、と書いてありました。
つまり、やってきたことに後悔はないけれど、やらなかったことに後悔する、ということ。

でもね・・・

私は、今の私を振り返っても、何も後悔することはないな、と思いました。

強いて言えば、きちんと家の断捨離・整理整頓をしなきゃ!ということくらい。
私がいなくなった後で、夫や息子が私のものの処分や保険などの手続きに苦労するんじゃないか。
そうは思うけど、私自身が何かやり残したことがあるか?と言われると、ないんだなぁ。

本によると、人が「死」を恐れる項目というのは

  1. 死に至るまでの過程に対する恐怖
  2. 自分がいなくなることによって生じる現実的な問題
  3. 自分が消滅するという恐怖
なんだそう。
私、「自分が消滅するという恐怖」って、ないんですよね。
死後の世界なんて考えてもわからないんだから、死後の私なんてどうでもいいし、そこに恐怖はなし。
消滅したら、そこで終わりだと思っています。
夫も息子も、幸せに暮らしてくれるなら、私のことは忘れても構わない。

私が死んだら夫は再婚していいし、私のお墓参りなんて来なくてもいい。
自分たちの人生をしっかりと生きて欲しい。

死に至るまでの苦しみに対する恐怖はありますが、そこは緩和ケアでどうにかしてもらおうと思う。

となると、残るは2番目の、私の死後の現実的な問題のみ。

うん、断捨離・整理整頓だよねww
この本を読んで、私がやるべきことは「断捨離」だということがわかりました(笑)
そして、私はとっても満たされてるんだな、ということもわかりました(^ ^)

それらが確認出来たから、とってもいい本に出会えたなぁと思いました!

もちろん生きてる限りは、あれもこれもやるつもりだけどね(笑)
そして、生かされてることに感謝して、少しでも誰かの役に立つことをやりたい。

かけがえのない幸せとは

たぶんほとんどの人が、今の日常を当たり前だと思っていると思います。
でもそれは、何よりもかけがえのない幸せなんです。
失ってみて初めてわかる。
でも、失う前に気付けたらいいですよね。

病気なんかと縁がない人も、一度この本を読んで立ち止まって考えてみることをお勧めします!
いざという時に「やらなかった後悔」をしないために。
きっと、自分が本当にやりたいことが見えてきますよ(*^_^*)

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